頚椎症・頚椎ヘルニアと枕
頚椎症になると、朝起きる時に首が痛むと悩まれている方が多いようです。
その場合枕の高さが首に合っていないということが考えられます。
おそらく頚椎症などでお悩みの方は、すでに枕については一度考えられていると思います。
睡眠は人生の3分の1~4分の1ほどの時間を使いますので、
自分にあった枕で質の良い睡眠を取りたいものですね。
どんな枕が良いのか?
どのような枕が良いのか?
当院でも患者様にによく聞かれます。
枕専門店のように、
「あなたの頚椎のカーブは◯◯度だから、これくらいの高さの枕がいいのよ!」
なんてことは言いません。
指標としては仰向けで寝た時は下の図のように、
顎が上に向きすぎず、下に向きすぎずの位置です。
※ここに図
耳が床と平行くらいがちょうどいい事が多いですね。
ただこれは一般的な場合。
頚椎症や頚椎ヘルニアの方の場合は、
極端に枕を高くしなければ痛くてねれない場合も良くあります。
これは、その時の状況に合わせるべきでしょう。
症状がなくなると上記のような一般的な高さの枕がちょうど良い状態になってきます。
枕専門店のオーダーメイド枕が一番?
これは上の「どんな枕が良いのか?」にも通じる話ですが、
オーダーメイドで枕を作っても、そこまでの恩恵には授かれないでしょう。
なぜかというと、人の体の脊椎はその日その日でカーブ・角度・歪みが微妙に変わってくるからです。
車を運転される方なら分かると思いますが、
運転席に座った時、大体の方はミラーを合わせます。
自分自身しか乗らない車であってもやる場合が多いです。
なぜかというと、1日1日で脊椎のカーブ・歪みが変わってくるので、
視線がミラーに合わなくなってくるんですね。
つまり、脊椎・頚椎はその日により形状(カーブ・角度)が変わってくるので、オーダーメイドで枕を作ってもそこまで効果がないという事になります。
ではどんな枕がいいのでしょうか?
当院でススメている枕は
タオルを使った枕になります。
タオルを使った枕を勧める理由としては、
・値段が安価である
・高さを簡単に調整できる
・汚れたらすぐ洗濯できる
などです。
この枕の作り方は、私の鍼の師匠から教えてもらった方法です。
当院の頚椎症や頚椎ヘルニアで仰向けに寝れないという患者様も、この枕だと仰向けに寝れることが多くあります。
まず一般的な大きさのバスタオルを2枚用意します。
ここでは横120cm、縦60cmのタオルを使っています。
大体の大きさでいいですが、あまり大きすぎると出来上がった際の枕の幅が高すぎてしまい、体に合わない事もありますので気をつけて下さい。
1枚のタオルを半分にたたみ、また半分に。4分の1にまでたたみます。
クルクル〜と丸めます。
あまり柔らかく巻きすぎると、使用してたらすぐに潰れて高さが低くなってしまった何てこともあるので、硬めに巻くことをお勧めします。
もう一つ作ります。
こんな感じに並べましょう。
画像ではしていませんが、輪ゴムや紐などで固定してしまうと使いやすいです。
これで完成です。
実際に寝る時は、後頭部にある「盆の窪」というくぼみの上の骨のデッパリが、
タオルとタオルの間のくぼみに入るくらいの所に頭を置いて寝ます。
もし高さが足りないな〜、と感じたら普通のフェイスタオルなどを上の乗せて高さの調整をしてください。
最後に
自分にあった寝具選び、これはなかなかに難しいです。
タオル枕ならご自身でその日に応じて高さも調整できるので、慣れてくるとかなり快適に睡眠を取れるようになってきます。
朝起きた時の首の痛みや首のコリ感も変わってきます。
頚椎症・頚椎ヘルニアや首の症状でお悩みならぜひ試してくださいね。