足底筋膜炎と腎臓

足底筋膜炎」。

最近はランナーが多くなってきていますので、
一昔前に比べたら聞く回数も多くなりました。

大濠公園を散歩していても、
ランナーの方は本当に多いです。

ですが、
ランナーやサッカー選手などの走る競技をしていなくても、
足底筋膜炎になる方が実は多いんです。

走っていないのに足底筋膜炎に?

かんなり治療院は足底筋膜炎でお悩みの患者さんを見ることが多いのですが、
足底の痛みを訴えて来院される患者さんのうち半分はスポーツなどは行っていない方たちです。

 

当院は毎月新規の足底筋膜炎の方を約30名ほど診させていただいているので、
15名が走ったりするスポーツしていないのに「足の裏が痛い」とおっしゃるわけです。
1年であれば180名の方が・・・

すごく多いですよね。

運動をしていないのに足底が痛い方の共通点は?

そんな走ったり運動したりしていないのに、
足底(特に踵)が痛くなる人の特徴として・・・

・足のむくみがキツイ
・足の静脈が怒張している(静脈が浮き出ているということ)
・夜勤などの仕事をしている
・開腹手術をしている方が多い
・50〜60代の女性が多い
・肥満気味である
・もちろん下肢のアライメント・足底のアーチも崩れている

などです。

他にも色々あるのですが、
職業的には介護の仕事や、看護士さん。
医師などの職業の方たちは症状もキツイことが多いです。

なぜ走ったりしていないのに痛くなるのか?

下肢の骨格・足底のアーチを形成する骨格や筋肉の問題ももちろんあります。
しかし、このようなタイプの方たちは外見上の歪みなどを変えるだけでは改善していきません。
つまりそれ以外の原因があるということです。

このような方たちは全身的に血流が悪い状態になって、
特に骨盤から下の血液・水分(リンパ)循環が悪くなっています。
足がむくみ内圧が上昇してパンパンになってしまって痛みが出てしまっているのです

ではなぜ、血流が悪くなっているのでしょうか?

腹腔臓器・腎臓の疲労が原因の一つである

女性で子宮筋腫などで開腹手術を行っていたりすると、
腹腔内で内臓の癒着が起こり、瘀血が発生しやすくなります。

瘀血とは東洋医学で言う「古血」「悪血」「汚血」などとも言いますが、
人間の体の中に残存する、機能していない血液のことです。

瘀血は下腹部〜鼠径部にたまりやすく、
腹腔内から骨盤内〜下肢の血液循環を阻害します。

すると下肢のむくみが強くなるというわけです。

そして、もう一つ原因があります。

もう一つの原因は腎臓の疲労

伝統中国医学(東洋医学)では腎臓は水の臓器と言われており、
人体の水の代謝を司ると考えられています。

実際に腎臓そのものが疲労してくると、
全身の水分代謝がうまく回らなくなり、
よ足がむくんでしまうということが良くあります。

東洋医学でいう「水毒」という状態です。

このような方たちは、
腎臓を触診するとパンパンに張っていて、
軽く圧しただけでも苦悶の顔を浮かべます。

問診をすると、
食塩による塩分の取りすぎ(塩化ナトリウム)の方が非常に多いです。
それにより腎臓に負担をかけているわけです。

これらの症状は、本当の腎臓の病気になる前に、
体からのサインとして出ていることも多くあります。

現在の日本では、
20歳以上の成人の8人に1人が慢性腎臓病であると言われています。

全員が検査をしているわけではないですから、
実際はもっといるでしょう。

当院での治療は

当院では足底筋膜炎ということで来院された場合、
足だけでなく、内臓・特に腎臓をしつこく診ていきます。

整体のみで対応できる場合もあれば、
鍼灸を併用することも多くあります。

腎臓の数値・クレアチニンが上昇しているなどがなかったとしても、
スポーツなどをしていないのに足底筋膜炎になっている方はぜひいらしてみてください。

内臓からあなたの足底筋膜炎を改善させていきます。

ちなみに、当院の腎臓病専門治療についてはこちら
慢性腎炎・腎不全の治療

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