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No.025首のオペ痕が悪さをしている三叉神経痛

患者情報
80代
男性
無職
初回来院
2021年01月
症状

主訴)
右三叉神経痛
上・中・下枝の神経上全てに症状あり。
特に中枝領域の上顎部・鼻の周辺が激痛。

食事で液体をすするようなことで特に痛み。
ひげ剃りができない、歯磨きができない、食事がうまく取れない、など。

14年前(70歳)発症〜福岡歯科大学→福大
歯科大で上の奥歯を抜歯してから発症

3・4年前から症状が強烈になり、発作時には悶絶

服薬)
テグレトール〜昼4錠 夜4錠  初めの頃は2錠だった
糖尿の薬

手術)
15年前 甲状腺癌 3年前甲状腺癌再発

事故)
14・5年前に追突

既往)
acth単独欠損症

治療内容と経過

2021年12月から大体週1回ペースでの施術。

初め3回目までは手の鍼(高麗手指鍼)のみで対応。

なかなか変化が見られなかったが、4回目以降は顔のコリに対して直接太めの鍼を多めに刺していく手法を加える(ルート治療)。

すると少しずつ食事が取れるようになり始める。

その後、甲状腺癌のオペ痕(三叉神経痛と同側)の癒着が激しいので、
その周辺にもコリを取るための鍼(ルート治療)

より症状が良くなりテグレトールを4錠から3錠に減らしていけるようになる。

 

現在も治療継続中であるが、
ここ最近は痛みがぶり返してきている。

歯医者で化膿部位を消毒すると痛みが減ることもあり、
歯科領域の問題も重なってきているか、と。

 

考察)

手指鍼のみでも対応できたかもしれないが、
体の鍼(ルート治療)で顔のコリを直接取っていくことで改善が早まったと考えられる。

また、手術痕の癒着が組織を引っ張ってしまうこともあり、
より改善の妨げになっていたと推測される。

 

三叉神経痛のオペをしている方々もみていると、オペをしていない方と比較すると治りがとても悪い。
今回は甲状腺癌のオペではあるが、一度その周辺を切るなどすると改善するのに時間がかかるようである。

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