No.017整形外科での保存治療が効果なく、手術もしたくない。右親指のばね指の患者様
- 患者情報
- 50代
- 男性
- 不明
- 初回来院
- 2018年29月
- 症状
3週間ほど前から、右手親指の動きがおかしくなり、
2週間ほど前から「コックンコックン」いうようになる。
最近では、「コックン」と曲げると、
そのあと指が伸びないので、反対の手で無理やり伸ばす。
伸ばすときに痛みがある。
2週間ほど毎日、整形外科で保存療法(電気・温熱療法・マッサージ)を受けるも改善なし。
むしろ症状は進行している。
医師からは、ステロイド注射をしようと言われるが、
ステロイドに抵抗があるため拒否。
他の方法でバネ指を改善しようということで当院を受診。
治療内容と経過
●初診
体のねじれ、ゆがみの調整をメインに。
施術)
オウダ サンシハン 骨盤捻転
肝臓周辺の硬さが強く、背中の肝臓の反射点に反応あることから、
肝臓の調整。
変動経絡の調整。
上肢のねじれ調整。
以上の調整で来院時より動きが改善。
コックンという音も減少。
●2診目〜2日後
朝はこわばり感が強く、症状も戻ってしまう。
同様調整。
治療しながら話を聞いていると、
かなりのお酒飲みのようである。
肝臓の硬さからも、肝臓の負担がかなり「ばね指」の原因となっている。
●3診目〜3日後
2日間酒を飲んでいない。
筋肉の硬さがかなり違う。前回前々回よりもかなり柔らかくなっている。
肝臓の負担から筋腱の硬さが強くあっていたことは間違いないようである。
内臓の調整を中心に、だいたい同様調整。
肩こりの調整でかなり指の動きスムーズになる。
●4診目〜3日後
酒を飲むことがあり、筋肉硬くなっている。
ばね指の症状も少し戻ってきてしまっている。
同様調整。
●5診目
今回から背中の鍼を指す。
座位にて胸椎周辺の反応穴に刺鍼、指を動かしてもらう。
指の動きがスムーズになってくる。
その後肩甲骨周辺のツボにお灸。
他同様処置。
●6診目
指の引っ掛かりかなり減っている。
同様処置。
●7診目
ほぼひっかりないが、たまに違和感。
同様処置。
●8診目
症状なし。
体全体(内臓含めて)の治療をして終了。
- 同時に治療した症状
肝臓
- コメント
肝臓は筋肉や腱に非常に関係が深い。
今回の症例は、まさにそれを表している。
また右の親指のばね指になる過程で、
右の背面のコリというのが生じてくることも見逃せない事である。
肝臓の負担→右肩甲骨周辺の硬化→ばね指
という構図が出てくる。
もし肝臓の調整をせずに指のみの治療をしていても、
ばね指は改善しなかっただろう。
体を全体的に把握していくことが、
治りにくいと言われている「ばね指」を治すためには必要である。
- 患者さんの声
右手親指の腱鞘炎、いわゆる「バネ指」の症状で、整形外科では電気治療で様子を見た上でのステロイド注射を提案されましたが、なかなか症状が改善せず、かんなり治療院を訪れました。
痛みはなかったものの症状が軽くはなかったため7回目の施術となりましたが、発症前の状態に戻り、日常生活も支障なく過ごせるようになりました。患って初めて気付きましたが、利き腕の親指というのは着替え・食事を始めあらゆるシーンで使っており(ボタンの掛け外し、キャップの開け閉め等々)、症状が出ている間はかなり不便だったので、健康であることの喜びをかみしめています。
施術そのものももちろん良いのですが、なによりも局部的な外科治療でなく、抜本的に「身体を整える」こと、内臓や筋肉を自然な正しい状態にするという方向性がありがたかったです。身体を整えるためには生活を整え、その上で電気治療などの外科的治療を併用することで初めて治癒していくのだと、身をもって理解することができました。
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