起立性調整障害と登校拒否

学年が変わるタイミングや学期が変わるタイミングで、
朝起きれなくなって学校にいけなくなってしまう。

このまま不登校になるのでは・・・

と不安になりますよね。

 

そして、

単なる不登校ではなく、
何かしら体に問題があるために、
朝起きれなくなって学校へ行けない。

だって、それであれば体が良くなってくれれば、
学校に行けるようになるはず!

WEBで調べると、【起立性調節障害】というものがある。
これはまさにウチの子の症状。

鍼灸・整体を受けることで学校にいけるようになるかも知れないのなら・・・

というように親御さんの想いも強く、
当院にいらっしゃる場合が多いです。

 

実際に病院で検査を受けたわけではない方の場合が多いので、
起立性調節障害という診断を受けているわけではない方が来る場合の方が多いです。

もちろん、病院で起立調整障害の検査受けてから来院される場合もありますが、
そのような方は全体の半分に満たないです。

つまり、当院に来院される【朝起きて学校へ行くことができない】という症状のお子さんは、
起立性調節障害の場合の子もいるし、そうでない子もいるということです。

 

学校というキーワードが症状を重くする場合も

学校に行きたいのだけれど、行けない…
とお子さん本人も思っているのですが、
体が言うことを聞いてくれない。

【朝起きることができない】という症状で、
お子さんが苦しんでいる場合に、鍼灸や整体を行うことで体が整い、
朝起きることができるようになる。

そして徐々に学校に通えるようになる。

ということが起きてきます。

しかし、【朝起きれない症状】【学校へ行けていない】、
という状況で、お子さん本人が「本当は学校へ行きたくないんだ!」という場合、
なかなか難しい事になってきます。(直接言葉で出さない場合もあります)

この場合は起立性調節障害ではない場合も多いからです。

お子さんにしてみると、治療で体が改善する事で学校に行かなければいけないの?
という氣持ちにもなってしまいます。

実際にお母さんがいないタイミングでお子さん(患者さん)にその話をして、
そのような答えをもらったことが何度かあります。

ですので、その様な場合は、
「治療をする事で学校に行ける様になる」
という事にはフォーカスしない方が良い結果が出やすいです。

言葉でその様な事を言わないのはもちろんですが、
親御さんも【学校に行けるように】とか【学校に行かせなければ!】という意識を横に置いておける状態になる事がポイントです。

したがって、このパターンの場合は、
お子さんだけでなく、親御さん(特にお母さん)の治療も必要な事があります。

 

もう少しシンプルに

起立性調節障害かどうか?
という話になると少し難しくなるので、
もう少しシンプルにまとめていきます。

これまで【朝起きれない】【学校へ行くことができない】というお子さんの治療に携わるようになって感じたことがあります。

症状が

(1)体>心

(2)体<心

というパターンがあるということです。

【体>心】のパターンの場合は、体の歪みなどを整えると、
結構あっさりと起きれるようになったりする子もいます。

【体<心】のパターンの場合は、体の調整だけでは改善しにくいことも多く、
少し深いところからのアプローチが必要になります。
もちろん体が安定すると心は安心という状態になりやすくなるので、
体の調整も必要になります。

本来、人の心と体は心身一如と言われるように、
切り離しては考えられない関係です。

当院では、心と体は車輪のようなものと考えていますので、
その時の状況により柔軟にアプローチしていきます。(毎回違うことをやる場合もあります)

まとめ

●朝起きれないで学校に行くことができない症状が全て【起立性調節障害】ではないという事。

●家庭で「学校へ行けるように!」とフォーカスしすぎない。
フォーカスしないように、しないようにと思うと、よりフォーカスしてしまうものです。
これに関しては来院していただいたときに、必要と判断した方にはお伝えしています

●お子さんが当院に通いたくない意思が強固なら無理に通わせない。
はじめは大なり小なりそのような意識を持ちますが、
そのような意識が強く、頑なな場合は通院することが逆効果になることがあります。

●状況によっては親の治療も必要。

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